秋吉台地下水系がラムサール条約登録へ
2005年11月に第9回ラムサール締約国会議において、秋吉台地下水系が正式登録されました。
そこで、ラムサール条約とは一体どんな条約なのかをご案内します。世界も認める秋吉台の地下水系の背景を解説していきます。
そこで、ラムサール条約とは一体どんな条約なのかをご案内します。世界も認める秋吉台の地下水系の背景を解説していきます。
傘づくし

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湿地・沼沢地・干潟等の湿地の重要性が認識されるようになり、1971年にイランのカスピ海湖畔のラムサールという都市で、「湿地及び水鳥の保全のための国際会議」がひらかれ、「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」として採択されました(1975年12月発効)。その後、採択された国際会議の開催地にちなみ、この条約を「ラムサール条約」と呼んでいます。
ラムサール条約は、自然資源の保全とその賢明な利用(ワイズユース)に注目し、各国政府間ではじめて取り決められた協定です。特に水鳥の生息地保全をキーワードに、湿地生態系と生物多様性の保全と賢明な利用に重点を置いて、各締約国が取るべき措置について規定しています。
世界では、2005年11月6日現在でラムサール条約に147ヶ国(1,524ヶ所)が加盟しています。
日本は、1980年10月に条約加盟し、既に釧路湿原や琵琶湖など13ヶ所が登録されていましたが、2005年11月8~15日にアフリカ東部のウガンダの首都カンパラで開催された第9回締約国会議において、新たに、秋吉台地下水系を含む計20ヶ所が正式登録され、日本の条約湿地は計33ヶ所になりました。
黄金柱 
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ラムサール条約に加入している国のことを、締約国といいます。ラムサール条約では、およそ3年ごとに、締約国が集まって、締約国会議が開かれます。
締約国会議には、地域やNGOの人々が参加し、各国の湿地の現状、保全の取り組み、今後の計画について話し合い、情報交換します。
ラムサールの条約の事務局はスイスのグランに置かれています。
これまでの締約国会議は以下のとおり。第1回 1980年11月 カリアリ(イタリア) 第2回 1984年5月 フローニンヘン(オランダ) 第3回 1987年5月 レジャイナ(カナダ) 第4回 1990年6月 モントルー(スイス) 第5回 1993年6月 釧路(日本は、条約加盟の際に「釧路湿原」を登録) 第6回 1996年3月 ブリスベン(フランス) 第7回 1999年5月 サン・ホセ(コスタリカ)
第7回締約国会議において、従来の水鳥中心から生物の多様性を重視する方針に転換がされ、第9回の締約国会議までに、世界のラムサール条約湿地を当時の約2倍の2000ヶ所に増加させる目標がたてられました。第8回 2002年11月 バレンシア(スペイン) 第9回 2005年11月 カンパラ(ウガンダ) 
千畳敷 
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新たにラムサール条約登録となった、山口県秋芳町・美東町にまたがる秋吉台地下水系は、秋吉台国定公園特別地域内の計563ヘクタールで、秋芳洞と景清洞、大正洞一帯が飛び地となっています。秋吉台地下水系は国内最大級で、カルスト地形を伝って流れた地下水により、特別天然記念物などの鍾乳洞を形成しています。
洞窟内には、キクガシラコウモリなど6種20,000匹以上の洞窟性コウモリやアキヨシシロアヤトビムシなどの新洞窟性動物が生息し、地下水にはホラアナミジンニナ類などの多様な貝類も生息しています。
百枚皿
第8回締約国会議までに登録された13湿地
| 名称 | 所在地 | 面積 | 登録年月日 | |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 釧路湿原 | (北海道) | (7,863 ha) | 昭和55年(1980年) 6月17日 |
| 2. | 伊豆沼・内沼 | (宮城県) | (559 ha) | 昭和60年(1985年) 9月13日 |
| 3. | クッチャロ湖 | (北海道) | (1,607 ha) | 平成 元年(1989年) 7月 6日 |
| 4. | ウトナイ湖 | (北海道) | (510 ha) | 平成 3年(1991年) 12月12日 |
| 5. | 霧多布湿原 | (北海道) | (2,504 ha) | 平成 5年(1993年) 6月10日 |
| 6. | 厚岸湖・別寒辺牛湿原 | (北海道) | (4,896 ha) | 平成 5年(1993年) 6月10日 |
| 7. | 谷津干潟 | (千葉県) | (40 ha) | 平成 5年(1993年) 6月10日 |
| 8. | 片野鴨池 | (石川県) | (10 ha) | 平成 5年(1993年) 6月10日 |
| 9. | 琵琶湖 | (滋賀県) | (65,602 ha) | 平成 5年(1993年) 6月10日 |
| 10. | 佐潟 | (新潟県) | (76 ha) | 平成8年(1996年) 3月28日 |
| 11. | 漫湖 | (沖縄県) | (58 ha) | 平成11年(1999年) 5月15日 |
| 12. | 宮島沼 | (北海道) | (41 ha) | 平成14年(2000年) 11月18日 |
| 13. | 藤前干潟 | (愛知県) | ( 323 ha) | 平成14年(2000年) 11月18日 |
第9回締約国会議で新たに登録された20湿地
| 1. | 雨竜沼湿原(北海道) | 11. | 三方五湖(福井県) |
| 2. | サロベツ原野(北海道) | 12. | 串本沿岸海域(和歌山県) |
| 3. | 濤沸湖(北海道) | 13. | 中海(鳥取・島根県) |
| 4. | 阿寒湖(北海道) | 14. | 宍道湖(島根県) |
| 5. | 野付半島・野付湾(北海道) | 15. | 秋吉台地下水系(山口県) |
| 6. | 風蓮湖・春国岱(北海道) | 16. | くじゅう坊ガツル・タデ原湿原(大分県) |
| 7. | 仏沼(青森県) | 17. | 藺牟田池(鹿児島県) |
| 8. | 蕪栗沼・周辺水田(宮城県) | 18. | 屋久島永田浜(鹿児島県) |
| 9. | 奥日光の湿原(栃木県) | 19. | 慶良間諸島海域(沖縄県) |
| 10. | 尾瀬(福島・群馬・新潟県) | 20. | 名蔵アンパル(沖縄県) |


